今年度初めて、中学生だけで体育祭を行いました。
体育科のフレッシュな女性教員が作成した、教員対象の振り返りアンケートの冒頭の問いは、「生徒に任せられること」は何か。というものでした。
すると、回答は、異口同音でした。
「基本的に全て。」
中には、「『生徒主体の体育祭です』すらも言わない体制づくりへ」を次の目標にした、「より生徒主体の運営とするために」という独自の振り返りシートを作成済みの教員もいました。
次元が変わってきた。
現場の教員のほうが、校長よりも意識が高い。
率直に、そのように思いました。
頼もしい。
(もちろん、不測の事態の危機管理は、教員の仕事です。)
次年度への引き継ぎについての教員の回答は。
「3年生にも参加してもらって申し送りや注意事項の‘伝授式’のようなものをぜひ。要所で先輩の力を借りるのは、宝仙の良い文化でもあるので。」
こうした問答のなかに、「そもそも体育祭で生徒が学ぶことは何なのか」という問題意識が深められつつあるように感じました。
次年度の体育祭も、おおいに楽しみです。
宝仙学園中学・高等学校
校長 富士晴英