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南の島の留学生

2018/8/27

 ニュージーランドの政府教育機関の招きを受けて、一週間ほど主に南島の学校をいくつか訪問しました。
手つかずの自然環境に恵まれ、酪農の中心地でもある南島は皆さんのイメージするNZの姿そのものです。
どの町も人口数万人規模でこじんまりとして、学校数も限られているため、『誰もが知り合い』というのも頷けます。
だからこそ異文化との接点を求め、留学生の受け入れにも力を入れています。
どの学校も校長先生自ら陣頭指揮を執って「グローバル化」を進めていました。

 NZの教育の特徴はカリキュラムの専門性と少人数教育、それに日本でいうアクティブラーニングの先進性でしょう。
Hospitalityという授業では調理実習にとどまらず、料理のサーブの仕方、接客などを含めて実践します。
ちょっとしたレストラン実習と同じで、校長先生も予めテーブルを予約し、お金を払ってランチを楽しんでいました。
労働人口の少ない社会へ即戦力を供給する仕組みが垣間見られました。

 授業スタイルもユニークで、一斉授業はほとんど見られず、生徒がそれぞれの課題にグループや個人で取り組むことが一般的です。
これは柔軟性に富む一方、生徒の意識如何ではいくらでも手を抜けたり、一人孤立してしまう可能性もあります。
それゆえ留学生にとってはこの柔軟性こそが高いハードルにもなりかねません。
日本からの留学生とも話す機会がありましたので、その点も聞いてみました。

『初めの三ヶ月くらいは回りの状況を把握するので精一杯。
でも少しずつ自分から先生や周りの生徒に質問してみると、びっくりするくらい皆が親切に助けてくれた。
人から何かしてもらうことを待っていては、この環境を十分生かすことはできないと思う。
でも、自分から動き出すと日本よりずっと自由だと分る。』

郁文館高校から留学中の男子生徒はこんな風に話してくれました。
彼のメッセージはこの国での留学が成功する秘訣を伝えているだけでなく、
異文化社会で上手く生活をする上での汎用性が高いのではないか、と思いました。

共学部高等部教頭 右田邦雄

(酪農の授業で)

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