最新情報

不如楽之者(校長with広報室blog)第36回『楽しい夏休み』

2018/8/21

 夏休みに大量の宿題に追われたり、塾の夏期講習にいやいや通ったりするよりも、もっとやっておかなきゃいけないことがあるよ、と声を大にして言いたい。
 大学時代を最後に、まとまった時間を自由に使える機会は人生でそう得られるものではありません。

 だらだら家で過ごされるくらいなら、夏期講習に行かせるという消極的な選択をする保護者もいます。もちろん無意味だとはいいませんが、そもそも「遅れを取り戻す」とか「苦手を克服する」というような夢のV字回復を期待しても、受けたこと自体に安心してしまって、期待どおりの効果が得られない事例が甚だ多く見られます。また、この「夏休みにまとめてやればいいや」という甘い誘惑がくせ者で、日々の授業や課題をおろそかにしてもなんとかなるだろう、という思い込みを強化する要因になりがちです。
ましてや、この教材をやれば○点UP!とか、こんな私が◯大に!?とか。そんなに上手くいくわけがないのです。それは某学習教材のDM漫画と同じ、フィクションだと思って間違いありません。

要するに、いくら学習時間を増やしても、目標と手段の合理性がとれていないと失敗する、ということです。
(そういう思考パターンから脱却できないと、将来怪しい儲け話や自己啓発セミナーに振り回される危険性大です。失敗を一気に取り戻すことばかりに目を向けているからです。)

それよりも、普段の学校生活で自学自習の習慣を身につけるために、悩みながら試行錯誤するほうが確実に有効なのは間違いありません。
 それができたら苦労しないよ、とため息混じりで首を振る生徒諸君も多いかもしれません。でももしかしたら「夏休みは長期で◯◯するから塾の夏期講習なんて行けないよ!」と覚悟して生活をしているほうが、普段の学校の授業や課題を大切にしなきゃ!と思えるかもしれませんよ?

だからこそ夏休みには、まとまった時間がないと出来ない非日常体験に投資して欲しい。
例えば行ったことのない場所へ行き、出会ったことのない人々と交流すること、読んだこともない本を読んだり、普段やりたくてもできなかったことに、時間とエネルギーを集中投資して欲しいと強く思います。それは絶対にその後何十年にも及ぶ、あなたの人生に強い影響を与える可能性が大きいからです。
何をするかは自由!
このチャンスにしかできないことをやってみましょうね。
正解のない問題ではありますが、今日も君にとって素晴らしい夏休みになりますように。

生徒支援部長 渋谷

 

Return to Top ▲Return to Top ▲