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‘Gender-neutral‘な社会

2018/5/26

 先日本校を訪れたシンガポール、マレーシア、インドネシアの子供達(9歳~12歳)を連れて学校案内しているときのこと。(生徒ブログ#88参照)
私が子供達に “Boys and girls…” と呼びかけると、一人の女の子が “Girls and boys!” と「訂正」してくれました。
‘boy’sを先に言うのは失礼よ、と言わんばかりでした。

 ニューヨークやロンドンの地下鉄では昨年、乗客に”Ladies and gentlemen…” と放送で呼びかけることが禁止されたそうです。
(代わりにHello, everyone. のような呼びかけに)LGBTと略される性的少数者の権利を尊重しようとする動きは海外では着実に進んでいます。
今年の2月にはカナダの国歌の一部が変更されました。
「汝の息子 (all thy sons) 全てに流れる愛国心」という部分が、all of us と変えられました。
これもgender-neutral(性別差をなくす)取り組みの一例と言えるでしょう。

そのカナダでは幼稚園でHeとSheという言葉を使用せずに、性別の概念を無くした‘Xe’という新しい言葉を教えているそうです。(同様な取り組みはスウェーデンでも)
アメリカでもgender-neutralなトイレが増えています。スタンフォード大学のキャンパスでも見かけました。

夏期研修で訪れるニュージーランドやオーストラリアのパスポートの性別欄には男性(M)、女性(F)以外にX (特定せず) という欄が設けられているのを見せてもらいました。

日本でも柏市の公立中学校が男女同一の制服を取り入れるというニュースがありました。
しかし、こうした取り組み以前に日本では「セクハラ官僚」に象徴されるような、男女差への意識の低さが指摘されます。
来月、アメリカ研修の折に生徒たちとLGBTの聖地とされるサンフランシスコのCastroの街を歩きます。
単なる興味本位だけでなく、いま世界が向かおうとしている方向に目が向けられれば、と考えています。

共学部 高等部教頭 右田邦雄

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