理数インター父母会編集誌は、『ピタゴラ通信』という名前で、最新号は16号になりました。
以前、女子部の編集誌「父母会だより」に寄せた文章を、ここでお知らせしました。 https://www.hosen.ed.jp/blog-ghs/14254/
今回は、こちらに載せていただいた文章をお知らせします。
「校長3年生の所感。」
校長 富士晴英
「知的で開放的な広場」というスローガンは、「あなたはどういう学校をつくりたいと思うのか」と、校長に就任することが決まった後に、周囲から問われたことをきっかけに、考えた言葉です。
プレーヤーズ・ファースト。生徒が伸び伸びと、失敗を恐れずに、挑戦していける場を設営したいと思いました。教員は、主体である生徒のコーチであり、保護者は、どんなときもプレイヤーを応援するサポーターであり、卒業生は、後輩のために一肌も二肌も脱いでくれる兄貴と姉貴である。それぞれが、それぞれの持ち場で、広場の成長に貢献しようというメッセージです。
日本の教育の課題は、生徒自身が自己肯定感を育み切れないでいることではないかと思います。そのためには、好きなことを好きなようにやってみる。失敗を含めたその経験から、自分の個性や価値を汲み取るまで何度でも試行してみる。そうした環境や周囲の承認が必要なのではないでしょうか。
自身で獲得したものでなければ、身に付くことはなく、自信を持てるところまではいけないのですから、失敗を重ねながら手応えを感じるところまで試行すること以外に成長のプロセスはないのです。
そんな考えで校長に就任して3年目。本校は、今、どのような成長段階なのでしょうか。この文章を読んでくださったみなさんのご意見を、聞かせていただきたいと思っています。
追伸
今回の『ピタゴラ通信』は、「過去最大の情報量」とのことで、いつもながら、大変ご熱心な取材があったこととおもいますが、ユニークな記事もありました。
その記事については、改めて、紹介したいと思います。