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#30 A Message from Host Mom

2018/1/31

先日、NZからのゲストをホストしてくださった家庭のお母さまから、素敵なメッセージをいただきました。

「ニュージーランドのチェルシーっていう高校生、うちにショートステイしてもらっても良いかな?今日先生からホストファミリーの話があったの!」
娘が学校から帰宅するなり興奮した様子で話し出しました。我が家に外国からお客様が!?ひとりっ子の娘はもちろん大喜び。私もいつかホストマザーを体験してみたいという密かな願いがあったので、このありがたいお話を喜んで引き受けさせていただくことにしました。

お話をいただいた時、すぐに思ったのは食事の事でした。もし食物アレルギーがあったら大変だし、食べられないものを出してもかわいそう。そんな思いから、彼女のお母さまのメールアドレスを教えていただき、メールをしました。私たち親もすぐに仲良くなり、娘もインスタグラムで彼女とフォローし合い、会う前からの親子交流が始まりました。

この時チェルシーは、ニュージーランド人のお父さまと日本人のお母さま、一つ年下の弟ブラッドリーと、すでに昨年末から来日していて、お母様のご実家を拠点に、家族で国内旅行中。その後1週間東京に滞在し、その間姉弟ともに宝仙学園で授業を受けるということでした。娘は友達と話し合って、この1週間を友達のお宅と分け合うという形にし、3泊4日我が家にステイすることになりました。

想像していた通りチェルシーはとても明るくて素直でステキな娘さんでした。日本語も上手で空手をやってるとのこと!今日1日でたくさんの友達ができたことや、日本の授業を受けて楽しかったこと、自分の学校とは違い、先生たちが近くて優しくて感激したことなど、嬉しそうにたくさん話をしてくれました。食事は、アレルギーの心配や好き嫌いなど全くなく、なんでも喜んで食べてくれたので良かったです。夜は娘の部屋でふたりで就寝。夜遅くまで楽しそうなおしゃべりが聞こえてきました。

楽しい時間は、本当にあっという間でした。夜はほとんどの時間、家族みんなでリビングで過ごしました。娘には英語、私たち夫婦には日本語と、チェルシーはそんな優しい心遣いも見せてくれました。空手の道着を着て型を披露してくれたり、娘が宝仙祭のダンスのビデオを見せたりと、いくら時間があっても足りないくらい幸せな時間でした。

開校記念日のお休みの日は、友達数人と渋谷へ出かけたりして、たっぷりと東京のJK時間を過ごせたようです。時々娘とふざけあい、笑いあっている姿を見ていると、私に娘がもうひとりできたような温かな気持ちと、こんな貴重な経験をする機会を与えてくださった学校への感謝の気持ちが自然と湧いてきました。

「人間は一生のうち逢うべく人に必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎないときに。」という言葉を聞いたことがあります。まさにチェルシーには、出会うべき時に出会えたのだと思います。

わずか3泊という短い時間でしたが、この貴重な経験の中で、それぞれに大切なことを学ばせていただいたような気がします。
うちには狭小住宅のため、ゲストルームがないなど、最初は不安もありましたが、受け入れて本当に良かったと思います。
娘にとっても、家族にとっても、新しい発見と出会いがありました。そしてこの出会いが未来へと続く架け橋になると確信した3日間でした。
ありがとうございました。

 


(返信)
いえいえ、こちらこそ本当にありがとうございました。草の根交流とは言うは易し、ですね。実際にホストをされての気苦労はたくさんあったと思います。しかし、それを上回る収穫もきっとあったことでしょう。そしてその収穫は、双方にとって、これからずっと、ずっと続いていくものですね。とても良い種が、素晴らしい土壌に捲かれたことを嬉しく思います。

 

宝仙学園高等学校 共学部 右田邦雄

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