理数インター中等部の修学旅行は、11月、シンガポールとジョホールバルに行きます。
(正式には、アジア研修旅行と名づけています。)
そういうご縁もあって、シンガポールの学習塾の先生がたや教育関係者のかたがたと、コミュニケーションする機会が増えました。
当地のみなさんは、個性豊かだと感じます。
バラエティに富んだ選択が可能というのは、さすがシンガポール。
競合しながら、それぞれの個性で自立しています。
成熟しています。
シンガポールに限らず、すべての帰国生と保護者の悩みは、本帰国の時期を、自分で決められないことです。
個性豊かな教育環境で育まれた帰国生に対して、学校ができることは、何か。
編入試験の時期を一時帰国の時期に対応可能にすること。
(1クラス35人までという運営をしているので、編入試験を実施できない学年もあります。)
編入試験を含む入学試験での合格者に、入学まで1年間の保留期間を提供すること。
まずは、ハードルの位置を、帰国生が選べるようにしています。
さらに、来月に迫った、学習歴を提出していただいた上で、受験生にインタビューする世界skype入試。
さまざまな国と地域からの帰国生ひとりひとりにカスタマイズする入試にしているのは、なぜか。海外で生活していれば、思うように情報も得られず、アクセスも容易ではないからです。
受験機会を提供するにあたり、シンパシーをもつ必要があるからです。
つまり、帰国生入試のありかたは、学校からのメッセージだと考えています。
「知的で開放的な広場」を目指し、試行錯誤している学校です。
帰国生入試も、それにかなうものでないと。
合格したら、入学して活躍し、いっそうダイバシテイーな広場にしてほしいと期待しています。
宝仙学園中学・高等学校
校長 富士晴英