今日からオークランド郊外にあるAlfriston College での学校体験のスタートです。
朝、学校に着くと、一人ずつバディというパートナーが迎えてくれます。学校にいる間は、このバディと授業に参加したり、ランチを一緒に食べたり、一日の多くを過ごします。
初日の今日は、Powhiri (ポウヒリ) というマオリの儀式から始まりました。NZの学校には必ずマラエという、マオリの集会所があり、様々な神聖な儀式が行われます。ポウヒリは訪問者を迎える儀式で、マオリの戦士の武勇から始まります。来訪者の代表(今日は私が務めました)が戦士の置いた葉を地面から拾い上げ、敵意のないことを示すとマラエへ迎え入れられます。その後双方がスピーチと歌を披露します。宝仙を代表して小山君がスピーチをし、その後校歌を披露しました。
互いが友好関係を結ぶ次の儀式がホンギという伝統的な挨拶です。互いの鼻と鼻をくっつけ、握手をします。Kia Ora!とマオリの言葉です挨拶をして、次の相手へ移ります。そして同じ挨拶を全員と交わすのです。
ニュージーランドでは、先住民族のマオリの文化がとても尊重されていることに気づきます。ラグビーのNZ代表、オールブラックスの試合前のハカ(戦闘の武勇)をご存知の方も多いでしょう。マラエの前ではいつもマオリの先生がハカや武勇を教えています。国歌も英語とマオリの言葉で歌います。マオリの文化の一端に触れることはこの国の歴史を感じることであり、多文化社会における多民族の共存への示唆を感じることでもあります。
こんな異文化体験からスタートしたNZ研修。明日からの様子もご報告します。
右田 邦雄 (共学部・高等部教頭)