5月に、シンガポールとジャカルタに行ってきました。
いくつかの場で講演会を行い、受験生・保護者・
その中で話したことを、一つだけ、再録します。
本校に在籍している東南アジアからの帰国生の話です。
入学後、あまり日もたたない時期に、
この生徒を案じた帰国生を含む同級生たちは、一計を講じ、
すると、その生徒は、少しずつ少しずつ、
私は、担任からこの話を聞かされたとき、
特に帰国生は、
そんな中で、
にもかかわらず、後ろを振り向き、手を差し伸べた。
私は、宮沢賢治の言葉を、思い出しました。
「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」(
この言葉の申し子のような生徒がいる。
帰国生の中にもいる。
なるほど、帰国生は、一般的に、pure(too pure?)と感じられることも、確かにあるからなあとも思いながら、やはり、こう思うのです。
「神の子」も人の子。
そのときこそ、そのことを理解しようとし、
学校全体が幸福になるために。
宝仙学園中学・高等学校
校長 富士晴英