★本校の中学入試では、『学習歴』を評価する入試を実施しています。今回は自分の小学校時代を振り返り私の学習歴を書いてみました。
富士くんは、小学校6年生です。中学受験をするつもりはなかったのですが、とある中学校が、そんな富士くんでも受験できそうな入試方法を準備していることを知りました。
なんでも、12歳までに体験したことから学んだことや成長できたことを言葉にして、それをプレゼンテーションできる入試なのだそうです。
自分の思ったことや感じたことを発表して、その発表を聞いた中学校の先生が関心を持って質問してくれたことに答えるというかたちなのだそうです。
プレゼンテーションに先立ち、「私の学習歴」というタイトルのエントリーシートを提出するということになっているとのこと。それならトライしてみようとチャレンジした富士くんのシートをのぞいてみましょう。
どれどれ…
富士晴英「私の学習歴~野球から学んだこと~」
私は、学習塾に通ったことがありません。学校が終わった後は、雨の日以外は、野球をしていました。 私は、野球が特に上手な方ではありませんでしたが、仲間を集めてチームをつくることが好きで、みんなのポジションや打順を決めたり、対戦相手を求めて自転車で隣の小学校に行ったりしました。 私たちのチームは、大人の指導者がいなかったので、私がそういう選手兼任で監督やマネージャーのようなことをしていたというわけです。
私は、この役割を通して、たくさんのことを学びました。野球のレギュラーは9人だけですが、チームには、それ以上の選手がいます。つまり、レギュラーになれない仲間もいます。その選手たちにどんな出番を回せるかを、考えなければなりません。でも、時には、公平に出番を回せない時もあったし、そもそもレギュラーを実力だけで選んだと言い切れるのか。判断が感情的でなかったと言い切れるかというと、そうではないときもあったと思います。
そういう失敗も含めて、野球チームをつくることから、これから仲間といっしょに何かをして行く上で、たくさんのことを学ぶことができたと思います。例えば、信頼関係を損なうような判断をしてはいけないとか、試合に出られるのは、補欠選手のおかげなのではないかというようなことです。経験から学んだ、これらのことを、忘れないようにしたいと思います。
おしまい。
なんでも、グローバル入試は、プレゼンテーションに英語でトライしてみたい生徒のためにつくられた入試方法らしい。この入試で合格すると、グローバルコースに入ることになるそうだ。
世界現地入試でも、グローバルコースに入るチャンスがあるとのこと。
関心のある人は、これからも毎月行われる学校説明会の後の個別相談や、新入試説明会・プレミアム相談会等で直接聞いてみてください。
ところで、富士くんの学習歴は、どんなふうに評価されるのかな…
それも、直接聞いてみてください。
最後の「おしまい」は、なくても大丈夫ですよ。
宝仙学園中学高等学校
校長 富士 晴英