先月末、「突然の手紙ですが…」という書き出しの封書をいただきました。
2月の入試日。受験生たちが試験に取り組んでいる最中に、待合室でお待ちの保護者のみなさんに、
私が語りかけた話に関連する内容でした。
引用させてください。
「子どもを受験に向かわせたのは親なのです。合否の責任なんて取らせないでください。頑張ってきて
受験当日迎えられたら、もうそこがハッピーエンドなんですよ…」という私の話の後に、試験を終えた
我が子を出迎えたこの保護者の方は、「よく頑張ったね。もうそれだけで、嬉しいよ。」と言ってあげ
ることができ、お子様もほっとした様子だったとのこと。
光景が、目に浮かびます。
ちなみに、この受験生は、第一志望校(他校)に合格し、入学したとのことです。
おめでとうございます。
私の返書も、引用します。
「ご丁寧なお手紙を頂戴し、有り難うございました。ご縁が間接的にせよ、あったことに感謝します。
お子様、保護者様、私(ども)と、それぞれの持ち場で、子供たちの未来のために貢献できることを、
それぞれに模索し、成長していきたいと願っています。お子様も含め、再会する機会があれば、声をか
けて下さい。」
宝仙学園中学・高等学校
校長 富士晴英