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校長blog 33回「山岸望雲先生」

2017/4/4

前回(4月1日)の題字。

芸術的な書でした。

この書は、山岸望雲先生によるものです。

 

山岸先生が、「富士先生。なにか書いてほしいものはありますか」

と、いつもの微笑みで、話しかけてくださったのが、今年のはじめ。

私は、無遠慮に、この言葉を、お願いしてしまいました。

 

「9文字か…」

 先生が静かにつぶやきます。

こういうときは、話しかけられない、厳かさを感じます…

「いくつか、書いてくるから、そこから選んでください」

 

そして、3月に、山岸先生が学校にいらっしゃったときに、お持ちいただいた作品群が、こちらです。

 

軽快さや簡潔さを感じた書体を、1日には、選ばせていただきました。

内面性を感じさせる書体、複雑さや陰影を感じさせる書体には、圧倒されてしまいました。

 

ところで、山岸先生とは、宝仙学園の教頭先生を長くお務めになった方であり、国会議員の名札をお書きになられてもいる書道家です。

若い教員だったときは、常に励まされていました。

調子にのりすぎたときには、たしなめられたときも、あったような…

 

山岸先生。

先生がしたためてくださった「知的で開放的な広場」。

ありがとうございます。

 

誇らしく思います。

 

  宝仙学園中学・高等学校 校長        富士晴英

 

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